人間観
人間観
人は、どのように存在し始めたのか?
聖書では、すでに神世巻第1章で俯瞰したように、旧約聖書創世記第1章27節には、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」とありました。
言霊学では、天地創造の神様を元霊(もとひ)とすると、人は神様の分霊(わけみたま)として造られたことになります。日本語の分身というのは、天地創造された神様の分神であるという意味である。
この分霊(わけみたま)の言葉・概念は、神道の世界では、良く知られている基本的な言葉となっています。
分け御霊というのが、魂の分裂ではなく、魂の系統から別の魂を出現発生、分身を生み出すということなのです。分身(分神)をつくるので、分け御霊なのです。
天意(あい)の大転換[八坂東明著]
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の本の中で、このような記述があります。
「・・・大神は、
何と自分自身の霊質(霊体のこと)を引きちぎって、
ヒトのヒナガタ(霊成型、霊体)を作られた。
それは想像を絶する大神の大慈悲心によるものであった。
自らの霊体を引きちぎって新しいヒトの霊成体を造る―
これこそ 父母の愛の原型にほかならない。
この聖なる行為によって、人類の発生が可能となった。
神の大愛とは、こうした無償の
犠牲的精神を伴う無私の愛(アガペー)であった。
それを神愛(しんあい)とも言うが
この真実を識る時人間の生きる基本が親への報恩感謝であることを悟ることが出来よう。
・・・」
このこと故に最大の「孝」は、「親(神)孝行」であることが明らかです。
振り返ってみれば、子供が生まれる時、
陣痛といって、深い痛みを伴います。
上記のことを知ることで、
陣痛は、神が神の子(ヒト)、
つまり、私を造り出すために、父母の犠牲的な痛みを伴う無償の愛を注いでくれていたことをヒトに気付かせるためのものでありました。
*陣痛=神痛
産道=参道
女性は子宮という御宮を頂いています。
また、
家族の形態を通して、天地創造を相似的に体験出来るようになっていたのでした。
家も五重(イエ)の語源から来ています。
言霊学では、宇宙は五母音言霊の五重(イエと読める)の重なりでできていると捉えており、家族の住む家を小宇宙を表すように家(イエ)と命名しました。
人の存在のはじまりは、一人一人が神様の分霊(わけみたま)、神様の分神として創造されたのでした。
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